新潟五大ラーメンを食す!① 「燕背脂ラーメン」


みなさん、ラーメンは好きですかっー?
私はあっさりからこってりまで、大好きですっ! というわけで、新潟の美味しいラーメンもぜひご紹介していきたいと思います。というのも、新潟県って知る人ぞ知るラーメン王国なんです! しかも地域ごとの特色などがはっきりと出た、個性的な名ラーメン揃い!
新潟には温泉や日本酒、お米、魚介類、スキー以外にも、ラーメンを食べ歩くという旅の目的もあり得るんですねー。

さてその新潟五大ラーメン、どのようなラインナップかというと、
・新潟あっさりラーメン
・燕背脂ラーメン
・長岡生姜醤油ラーメン
・新潟濃厚味噌ラーメン
・三条カレーラーメン
です。あっさり系から濃厚系まで、スープも醤油、味噌、カレーと、毎日ローテーションして食べても大丈夫なくらいのバリエーションですよね。
初回は、弥彦のおとなりである燕市民のソウルフードである「燕背脂ラーメン」をご紹介しましょう。

混むこと必至の「杭州飯店」さん。時間をずらして行った方が良いかも

伺ったのは、創業80年以上の歴史を誇る「杭州飯店」さん。気取らない店構えに、気さくな店主と女将さんがいつも笑顔で迎えてくれます。先代が中国・杭州出身だったことからこのネーミングが付いたそう。昼時はいつでも長蛇の列ができる人気店です。

昭和40年頃の燕駅前の様子を表したジオラマ(燕市産業史料館)

「燕背脂ラーメン」は、燕の産業と切っても切り離せない関係があります。
昭和30年代の燕は、金属加工業の最盛期。上の写真の燕市産業史料館のジオラマでもわかる通り、燕駅前は通勤客で朝晩ごった返していたそう。
当時市内には約1200もの工場があり、どの工場も輸出用の金属洋食器の製造に追われていました。作業は家族総出で行うため、夕食には出前を利用する率が圧倒的に多かったといいます。工場では火を使うので、夏は暑いし、冬は換気のために開け放つので寒い。そんな過酷な環境の職人さんの胃袋を満たしたのが、このラーメンだったのです。
汗を掻くのでスープは濃いめに、麺は腹持ちがよく出前をしてものびないように極太に、そしてスープが冷めないように背脂を掛けて…と改良されながら今のスタイルが出来上がったそうです。

燕では「ラーメン」「中華そば」といえば、この背脂ラーメンが出てきます

さぁ、いただきましょう!
背脂の浮いたスープの下に、ちらりとのぞくうどんのような太麺。なかなかの迫力ですが、いざスープをすすると想像よりずっとあっさり。カツオの風味が爽やかな醤油スープに、背脂が深みのあるコクを添えてまろやかな味わい。
自家製手打ち麺のもっちりとした太麺と、玉ねぎのみじん切りのシャキシャキ感も良く合います。厚めのチャーシューは脂身少なめなのもバランスが取れています。油の膜があるので、最後まで冷めずに美味しく食べることができ、太麺を噛み締めるせいか満腹感も◎。
さすが燕の職人の胃袋を支えてきた味です。

箸が止まりません(笑)テーブル席の他に座敷席もあり、家族連れにも人気です

俗に、こうした背脂を最後に乗せるタイプを「背脂チャッチャ系」というそうですが、まさにその元祖。遥か昔からこのスタイルを貫いているんですね。横浜のラーメン博からは再三、出店オファーが来ているそうですが、頑なに断り続けて「ここだけの味」を守っています。
この矜持を持ってして、この味わい! さぁ食べたくなってきたでしょう? 市内には40軒ほど、背脂ラーメンを提供する店がありますので、ぜひ背脂ラーメンはしご旅にお越しくださいね〜!

●杭州飯店●
住  所 新潟県燕市西燕49-4
電  話 0256-64-3770
営業時間 11:00~15:00、17:00~20:20、
     土・日曜、祝日は11:00~20:00 ※商品が無くなり次第終了
定 休 日 月曜(月に一回 月・火曜連休有り)
メニュー 中華そば800円