良寛さんゆかりの五合庵へ


新潟県出雲崎出身の良寛さんは郷土が誇る偉人。今も多くの人に親しまれており、江戸時代を代表する禅僧と言われています。その良寛さんが庵を結んだのが、燕市西部にある国上山国上寺(紹介記事はコチラ)。境内にある「五合庵」で10数年を過ごしました。
史上、有名な僧侶というと大体は大寺院の住職だったり、国策にからむような一大事業に尽力したり、全国を行脚して津々浦々で逸話を残していたり、ということが多いですが、良寛さんは生涯寺を持たず、托鉢で生計をたてる慎ましやかな生活を送りました。

五合庵は良寛さんの素朴で飾らない人となりそのもの。六畳一間ほどの板敷きにわらぶき屋根の簡素な造りです

ではなぜ、僧侶としての王道を歩んでいたわけではない良寛さんがこれほど人気があるのでしょう?
それはひとえに人柄にあるようです。子供も大人も貧しいものも富めるものも分け隔てなく接する様子にみんなが癒される…そんな和み系キャラだったと言われています。また、民衆にわかりやすい言葉で仏法を説き、多くの歌や詩を詠み、素晴らしい書を残しています。
書を売ったり、パトロンをつければ、いくらでも良い暮らしはできたでしょうに、富や権力とは一線を画してつましい生活を送った良寛さん。人気があるのも頷けます。

「千眼堂吊り橋」は、高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも?

五合庵から「千眼堂吊り橋」を渡って、朝日山展望台も足を運んでみましょう。展望台の一角には、良寛歌碑群と良寛像があります。子供らと和やかに遊ぶ姿に、五合庵での暮らしが目に浮かびました。

常に懐には手毬を忍ばせ、童心に返って子供達と遊ぶ時間を楽しんでいたという良寛さん

展望台周辺は四季折々の景観美が見事

良寛さんに興味を持たれた方は、弥彦から車で40分ほどの出雲崎にある「良寛記念館」へもどうぞ。良寛さんの生涯と作品を紹介していておすすめですよ。