新潟一の古刹で精進料理を


越後の国を拓いた神様が祀られているのが弥彦神社ですが、おとなりの燕市西部には新潟県最古の寺院があるんです。
その名も国上山(くがみやま)国上寺(こくじょうじ)といいまして、和銅2(709)年に弥彦神社の託宣により創建されました。
ご本尊は阿弥陀如来で、奈良時代の高僧である行基菩薩によって作られ、聖武天皇のお妃である光明皇后から賜ったと伝えられています。現在は12年に1度、御開帳しています。

今は雪景色に覆われた美しい境内が広がっています

長い歴史の中では、私たちでも知っている歴史上の有名人も国上寺を訪ねています。
例えば源義経は奈良の吉野から岩手の平泉へと逃げる際、いっときこの国上寺の本堂に隠れていたんですって。
また上杉謙信からは格別の庇護を受け、伽藍の整備が進められました。当時国上寺には21の坊があったとされ、常時1000人以上の修行僧がいたのだそう。今はとても静かでのんびりとした雰囲気なので、とても想像がつきません。そして江戸時代の僧侶、良寛が国上山に庵を結んだことから、良寛さんゆかりの寺としても知られています。良寛さんのことは次回ご紹介したいと思います。

精進料理ってもの足りなそう…なんて心配ご無用、しっかり満足感の得られる内容です

さてこの国上寺さん、精進料理がいただけることでも知られています。
精進料理というと「難しい作法がありそう」「座禅とか組まないと食べられないんじゃないの?」などと思いがちですが、国上寺さんでは予約をすれば、特に修行をせずともいただくことができます。しかもお酒も酔わない程度ならOK。意外と敷居が低いんですね〜。ホッとしました。

塗りの器が並んだ姿は、まず「キレイ!」の一言。肉や魚を使わないのに品数が多いのにもびっくりです

精進料理では、五つの調理法(生、煮、焼、揚、蒸)、五つの味付け(甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛い)、五つの色(黒、白、赤、緑、黄)を用いなければならないと言いますが、その決まりを守ることによって、見事に味のバリエーションが楽しめ、見た目も栄養バランスも整えられています。うまくできているんだなぁと、しみじみ納得でした。

感謝の心を持っていただきます。願掛けのためにいただくのも良いかもしれません

新潟一の古刹をお参りして、滋味深い精進料理をぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか?

【国上寺】
住  所 新潟県燕市国上1407
電  話 0256-97-3758
U R L http://www.kokujouji.com/
料  金 拝観料300円
精進料理 予約は1週間前まで(10名以上)、ひとり4500円(税込)
アクセス 燕三条駅から車で30分、またはJR越後線分水駅から車で15分


One Comment

みのや 良寛さんゆかりの五合庵へ

[…] Tweet 新潟県出雲崎出身の良寛さんは郷土が誇る偉人。今も多くの人に親しまれており、江戸時代を代表する禅僧と言われています。その良寛さんが庵を結んだのが、燕市西部にある国上山国上寺(紹介記事はコチラ)。境内にある「五合庵」で10数年を過ごしました。 史上、有名な僧侶というと大体は大寺院の住職だったり、国策にからむような一大事業に尽力したり、全国を行脚して津々浦々で逸話を残していたり、ということが多いですが、良寛さんは生涯寺を持たず、托鉢で生計をたてる慎ましやかな生活を送りました。 […]

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