新潟のスゴイを発見 その3 マルナオの箸


「お箸の国の人だもの」そんなキャッチコピーが昔ありましたが、毎日食事をするのに使うお箸。こだわっていますか? 長さや太さ、丸から多角形までの形状など、自分の好みに合うものを選んだら、きっとご飯がもっと美味しくなるのではないかと思います。
そんな私が今、一番欲しいお箸。それが三条市にあるマルナオさんです。

お箸の加工途中で両端を切り落とす際に生じた端材を1万5000〜6000個組み合わせたオブジェ。存在感があります

2014年に建てられた、黒を基調にしたスタイリッシュな新社屋と工場、ショップを訪ねました。
創業は1939年。寺社を装飾する彫刻を生業として始まり、その後大工道具の一つである墨坪車の製造に転じ、国内シェア80%を占めるほどの人気を博して大きく発展してきました。
やがて時代の移り変わりの中で、大工の減少や新素材の進出と衰退により低迷期もあったと言いますが、元来の木材加工の優れた技術を生かして、今では黒檀や紫檀などの硬木を使った高級箸のブランドとして知られています。

工場の通路がギャラリーになっていて、社の歴史を学ぶことができます。

初代が製作した最高級手彫りの墨坪車「宝掌龍」。繊細な彫刻に目を奪われます

現在はお箸のほか、カップやスプーン、ステーショナリーなども製造しています

工業はガラス張りになっていて、職人さんたちが働く姿を見ることができます。

四角い木材が、切削、成形、仕上げの加工を経て、お箸へと変わります

マルナオのお箸は八角形が基本。見るからに使い心地が良さそうです

工場の向かい側のショップを覗いてみましょう。
「お箸屋さん」というイメージを覆すオシャレな空間。そして美しいお箸たちが並んでいます。

ドアノブがお箸に。ちょっとした遊び心が感じられます

マルナオのお箸の最大の特徴は、その先端の細さ。1.5ミリほどに仕上げられた箸先は、驚くほどに繊細。骨の隙間の身も分けなく取れるのだとか。「お箸は料理の脇役ですから、より持ちやすく、掴みやすく、口当たりが良いことが大切なんです」と、スタッフさんがおっしゃる言葉に「なるほど〜」と感心しきりです。

楓に樹脂を染み込ませることで綺麗な発色を実現。黒檀を合わせたカラフルなシリーズ

子供用もあります。小さいうちから良いものを使わせるのも大切な教育ですよね

お箸置きもかわいい。ちょっとしたプレゼントに最適です

最高級品は、持ち手の部分が十六角形に加工されており、指にしっくりと馴染む感触を楽しめます。箸先が指先に思える優れた操作性と、気品のあるフォルム。お箸って芸術品になり得るんだと知りました。ぜひ持ち心地をお試しいただきたいです。

極上十六角箸(左2点)。右端は世界で最も重い木「リグナムバイタ」を用いたもので、最も高価な逸品。

「こんなお箸でお客様にお食事を楽しんでいただけたらなぁ」と我が社長もうっとり(笑)

たかがお箸? されどお箸? マルナオさんを訪ねれば、きっとお箸の概念が変わるはず。ぜひ一度足を運んでみてはいかがですか?

●マルナオ株式会社●
住  所 新潟県三条市矢田1662-1
電  話 0256-45-7001
営業時間 工場9:00〜17:30(お昼休憩あり) ショップ10:00〜19:00
定 休 日 工場=日曜、祝祭日、お盆 ショップ=12/31〜1/1
アクセス JR燕三条駅、北陸自動車道三条燕ICから車で30分