新潟のスゴイを発見 その1 玉川堂の鎚起銅器


弥彦温泉の玄関口となる燕三条エリアといえば、金属加工技術の街として有名ですよね。
特に洋食器の全国シェアは90%を占め、その高い技術力はワールドワイドに知られ、ノーベル賞授賞式の晩餐会でも燕産のカトラリーが使用されています。
また、金属加工の最終工程である鏡面磨きは、アップル社のiPodの背面のツルピカ部分にも用いられているんです!
最近、こうした素晴らしい技術を間近にみなさんに見ていただこうと、工場を公開するところが増え、産業観光の街として注目を集めています。新潟が誇る素晴らしき匠の技もご紹介していきたいと思います。

いつでも予約なしで見学できる玉川堂。重要文化財に指定されている母屋はショールーム、その奥に工房があります

さてその第一弾は、みのやの「にいがた地酒の宿プラン」でコラボさせていただいている、鎚起銅器の玉川堂(ぎょくせんどう)さんです!
鎚起(ついき)とは、鎚(つち)で打ち起こすという意味で、平らな銅板を鎚で何百回と打っては、焼きなまして打ち縮める鍛金技法を駆使したもので、伝統工芸品に指定されています。中でも優れた品質と美しいなデザインで知られる玉川堂は、創業201年を数える老舗です。

商品は茶器・酒器がメインで、他に花器やワインクーラーなども。ぐい飲み1万1000円〜。

燕三条エリアでいち早く、工業見学を始めた玉川堂。見学者は5年前には年間700名ほどだったそうですが、昨年は5500名を数え、うち400名が外国人だと言いますから、鎚起銅器の人気と産業観光の街としての知名度が飛躍的に上がっていることがわかります。
奥の工房に入ると、カンカンカンカン、と鎚の音が聞こえてきます。職人の手わざをこんなに近くで見られるのはとても珍しく貴重な体験。打つたびに銅が少しずつ姿を変えていく様子は手品のようで、時を忘れて見入ってしまいます。

現在職人さんは21名、うち5名が女性だそうです。20代、30代の若い世代が一所懸命に技を磨いています

いつでも見学可能とはいえ、営業担当者や見学ガイドがいるわけではないので、接客・案内は職人さんも行います。
工程と工具の説明や焼きなましの様子なども、自ら説明しながら見せてくれます。生産の現場をそのままお客さんに見てもらいコミュニケーションを図ることで、お客さんのリアルな意見が使い勝手改善のヒントになることもあるのだそう。職人さんって話しかけにくいイメージがありますが、ここでは会話を楽しみ、直に作り手の想いを知ることができます。

一枚の銅板をモノによっては200回以上焼きなまし、形を作り出していきます

例えばお茶托も、工程や仕上げの違いでこんなに表情が異なります

「伝統工芸品とはいえ、現代のテーブルの上で使えなければ意味がない」というポリシーのもとで生み出される商品は、毎日のように使ってこそ本当の良さがわかるものばかり。「用の美」を求める方には是非ともオススメしたい逸品です。

何気ない湯沸かしですが、見学を終えて工程を知ると、ものすごくカッコよく見えてきます

と、ここで気になるのはやはりその使い心地。とっても興味あるけれど、実際どんな感じなの? という方にご利用いただきたいのが冒頭にもご紹介した、みのやの「にいがた地酒の宿プラン」。夕食時に玉川堂さんの酒器で新潟の地酒を楽しむことができるんです。
手に持ってみると、銅ならでは重みと冷たさが心地よく掌に馴染み、薄く仕上げた口縁部の口当たりは滑らかで、お酒の味がキリリと締まって感じます。もとより新潟は酒どころ。旨し酒を玉川堂の酒器がさらに美味しく演出してくれます。

いろいろなデザインをご用意していますので、お好みのものをお選びください

鎚起銅器に興味をお持ちになった方は、ぜひ「にいがた地酒の宿プラン」をご利用ください。実際に使ってその使い心地に惚れ込み、翌日は玉川堂さんに見学に行ってさらに想いを深めるという旅程、自信を持ってオススメします。
お酒好きの方や、愛着の持てるものを欲しいという方にこそ、ものづくりの現場を見て、知って、お使いいただきたいと思います!

●玉川堂●
住  所 〒959-1244 新潟県燕市中央通2丁目2番21号
電  話 0256-62-2015
営業時間 8:30〜17:30
定 休 日 日曜日、祝日
アクセス 上越新幹線燕三条駅から車で約5分または弥彦線燕駅から徒歩約3分。車は、北陸自動車道三条燕ICから約5分。