まるでトウガラシ!? なのに甘くてとろけます!


今日の競りで仕入れてきたのは、鮮やかな赤い殻色の寺泊産「南蛮エビ」。甘みが強く、とろりとしたなめらかな食感が特徴です。
宝石のように輝く南蛮エビ。小さいけれど味わいは抜群です!

宝石のように輝く南蛮エビ。小さいけれど味わいは抜群です!

 

「えっ?甘エビに似ている?」
そうなんです。東京近郊では甘エビと呼ばれていますが、正式名称はホッコクアカエビと言い、新潟県では「南蛮エビ」と呼びます。それは赤くて曲がった形が赤トウガラシ(=南蛮辛子)に似ているから。甘味のある味わいなのに、辛味を指す「南蛮」が付いているなんて、ちょっと面白いですよね。

 

主な漁場は北陸より北の日本海。新潟県内では500トンほどが水揚げされ、佐渡市や新潟市、糸魚川市が産地として知られています。卵の鮮やかなブルーと、殻の赤のコントラストが美しく、なかなかにフォトジェニックなエビです。
また、翡翠の産地で有名な糸魚川産の「ひすい娘」や、佐渡の海洋深層水で蓄養している「はねっ娘」など、各地にご当地南蛮エビがおり、人気の高さが伺えます。

 

ところでじっと見ていると、あることに気がつきませんか? 南蛮エビってメスばっかりなんです。オスは美味しくないのでしょうか? 調べてみたらなんと、途中で性転換するんですって! 小さい時はオスで、大きくなったらメスへと変わり、より多くの卵を産卵できるようになっているんだとか。生き物の生態って不思議です。

 

小さな体ながら、刺身はもちろん唐揚げや酒蒸しにしても美味。卵は醤油などで和えるとお酒のおつまみに最高!頭は味噌汁やお吸い物にすると濃厚な旨味を楽しめる、万能選手の南蛮エビ。
今宵はどんな一品になるのでしょうか?